私を殺さないで(飢餓の家)のネタバレ!生まれた時の記憶がパニック障害の原因だった

飢餓の家①

妊娠28週で未熟児として生まれてきたかすみは、残酷な父の言葉を聞いてしまいます。

「こんなチューブにつながれて…。育たない子なら死なせてやってください」

それでも強く生き抜いたかすみでしたが、心の奥底にはこの父の言葉がいつまでも消えることがなかったのです。

タイトル:飢餓の家① (ストーリーな女たち)
作者:なかのゆみ

1.ガラスの心
2.不快な日常
3.死にゆく体
4.痛い毎日
5.私を殺さないで

恐怖度   ★★★★★
おススメ度 ★★★★

 

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あらすじとネタバレ

主人公は森山 かすみ

今はまだ母の胎内にいて、

「私もうすぐ生まれるんだ」

「やさしいお母さん、お父さんに会える」

と思っています。

 

しかしかすみの母は妊娠28週で陣痛が始まり、破水してしまうのです。

緊急に手術が行われ、帝王切開でかすみは生まれました。

しかし未熟児で生まれたかすみの体重は、わずか850gです。

 

生まれたばかりのかすみには医師の声が聞こえます。

「どうせ死ぬだろう」

「適当に処置しておけ」

その声を聞いてかすみは、

「いやだ!私は生きるんだ!」

と強く思うのでした。

 

生まれたばかりのかすみを見た父は、

「こんなチューブにつながれて」

「育たない子なら死なせてやってください」

そう医師に言いますが、

「法律的に無理です、違法です」

そう医師は父に言うのでした。

 

かすみは父のその言葉に、

「イヤだよお父さん、ひどいこと言わないで!」

「私生きてやる、強くなってやる」

と思うのです。

 

かすみの父は医師に、

「ここに200万円あります」

人工呼吸の管を抜いてください

と依頼すると、医師はあろうことかそれを受け取ります。

 

深夜に医師は、

「恨まないでくれよな」

「お前の親に頼まれたんだ」

そう言ってかすみにつながれたチューブを抜き取ります。

 

ピーッピーッピーッピーッ

 

そして警報がなります。

するとその音を聞いた研修医が走ってくるのです。

医師は自分以外誰も居ないと思っていたので

「なんだまだ居たのか」

と気付かれていないかと慌てながら声をかけます。

 

研修医はチューブの抜かれたかすみを見て、

「この子スゴイ、自分で息をしてますよ」

「チューブを自分で引き抜いてる」

「ぼく母親に話してきます」

と言って母親の病室に向かうのでした。

 

それから時が過ぎ、かすみは27歳になりました。

父より偉くなってやると思いから、なんと財務省で働いています。

ある日のこと、電車での通勤途中でドキドキして手足がしびれ、息が詰まって立っていられない状態になってしまいます。

 

そこで仕事を休んで、病院に行くことにします。

心療内科の先生に診てもらうのですが、偶然担当した医師はあの研修医だったのです。

しかも医師は森山かすみという名前から、あの時の赤ちゃんだということもわかっていました。

 

医師はかすみにパニック障害と診断すると、退行催眠でその原因を探っていきます。

そしてかすみは0歳で生まれたときのことを思い出すのです。

「お父さんが私を殺してくれって言ってる」

「チューブを抜かれても私生きてやる!」

「私生まれてきたのに殺さないでよ」

 

医師が手を叩くと、かすみは目を覚まします。

そして今見てくれている医師が、あの時の研修医だち気付くのです。

そしてかすみは忘れていた記憶を思い出して、その場で思いきり泣くのでした。

 

その記憶を思い出したかすみは家を出る決意をします。

実家を出て一人暮らしを始めると、ある日父から

「お母さんが入院している」

胃がんだそうだ」

と留守番電話に残っていたのです。

 

急いで病院へ母のお見舞いに駆け付けると、父が

「かすみ家へ帰ってきてくれ」

と言います。

その事がを聞いてかすみは、

「何言ってるのよ」

「0歳の私を殺そうとしたのに!」

「人殺しの所になんか行きたくもないわ」

「さようなら」

そう言ってかすみは病院から去ってしまうのです。

 

それから時は過ぎ…。

半年の命と言われた母は、父の看病のおかげか2年経っても家で闘病生活を送っています。

父からかすみに長い長い詫び状が届きます。

その詫び状を読んだかすみは感じます。

私は謝って欲しかったんだ

この感情に気が付いたかすみは、父と母を許して実家へと帰ります。

憎しみだは前に進めないことに、かすみも気が付いたのです。

 

感想とまとめ

赤ちゃんのころの記憶って、思い出せないけどあるのかもしれませんね。

赤ちゃんって生まれたばかりの頃って目は見えないそうなんです。

でも耳は妊娠5ヵ月で細胞が出来始め、妊娠8週頃になると耳の形ができあがっていきます。

妊娠20週頃になると母親の心音や声を感じ取れるようになっているといわれているんです。

 

だから「私を殺さないで」を読んで、あり得ない話ではないかもしれないなぁ~と感じました。

かすみは28週で生まれたので耳は聞こえますから、会話の意味はわからないけどなんとなく内容を理解することが出来たんじゃないかなと思えたからです。

そう考えると、赤ちゃんの前だからと言って何でもかんでも話していいという訳ではないのと考えられますね。

それに精神的なショックって、かすみみたいに記憶の奥に埋もれてしまっている場合が多いんだろうなぁ~と思います。

かすみは退行催眠で思い出すことが出来ましたが、自分もそんな風に退行催眠してもらいたいという興味が湧きました。

 

私を殺さないで」は、赤ちゃんの頃の記憶とパニック障害が関連していたという非情に興味深いお話しでした。

気になった方はぜひ読んでみて欲しいと思います。

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他に収録されている作品はこちら

「私を殺さないで」は、ストーリーな女たちの「飢餓の家」の5話目に収録されています。他の4作品も面白いですので、こちらも読んでみて下さいね。

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